
いきなりですが質問です。
ルーレットの「赤」or 「黒」の 単純な賭けをしているとき、
3連続で黒が出た場合、次に出る色は何が出るかと思いますか?


黒が続いてる「流れ」があるから4回目も黒
4連
続で黒が出る確率は低いから「赤」
いや、一か八かの緑(0)
いろいろな意見があるかと思います。
自分自身もこのマーチン投資をしていて、
「次こそ赤だろう」「いや、黒の流れはまだ切れないかも」――。
筆者自身、20-15-17 と 3 連続で “13-24”(第2ダズン)に落ちた直後、資金を 1-12 か 25-36 に大胆シフトして痛い目を見た経験があります。
こうした場面で理性を支配するのが
「連続の後は反転するはず」
「ホットストリークは伸びるはず」という2大バイアスです。
本稿では ①統計学, ②心理学, ③歴史的エピソード を縦横に絡めつつ、
連続は続くのか? の永遠の論争に一つの羅針盤を示します!
あと自分の今後のルーレット投資の参考のために。
注意!
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統計学:独立事象と“連鎖しない”確率



まず確率論から
3連続で黒が出た場合の、その直後4回目にに赤が出る理論確率


18/37≈48.618/37 ≈ 48.6 %18/37≈48.6
そう48.6%です。
黒3連という“履歴”は次の1回に まったく影響しないんです。
これが独立事象の定義です。
ガチ統計の基礎を説いたカーネマンとトヴェルスキーの「小さな数字の法則」では、人は小標本内でも “平均” を期待しすぎるゆえに偏りを過大評価する、と指摘されています。



つまり、その数字とか流れに「意味を見出してしまう」のが人間なんですね。
欧州式ルーレットは 赤18 黒18 緑1(ゼロ)で計37ポケット。
黒が3回続く確率は
(18/37)3≈11.4(18/37)^3 ≈ 11.4 %(18/37)3≈11.4
11.8%。
心理学:ギャンブラーの誤謬 vs. ホットハンド



今度は心理学の側面から。
黒が3回連続で出たときに、かかるバイアスは以下の二つです。
バイアス | 典型的な思考 | 主要研究 |
---|---|---|
ギャンブラーの誤謬 | 「黒が続いたら次は赤」 | トヴェルスキー&カーネマン (1971) stats.org.uk |
ホットハンド信念 | 「黒が続く流れはまだ黒」 | ギロヴィッチら (1985) コロラド大学コンピュータサイエンス |
どちらも確率の独立性を無視して「直前の結果」が次回に影響すると誤信する点で共通しています
面白いのは、両バイアスが正反対なのに同時に頭の中で共存しうることです。



一人の頭の中で2つのバイアスが同時に駆け巡ります。そこでベット締め切りの緊張も高まり、判断を見誤るのが人間。
「黒3連のあと反転を狙いたい理性」vs「流れに乗りたい感情」の綱引きが財布を直撃する。
歴史が語る“連続”の幻想



面白い歴史があります。
1913年モンテカルロで黒が26連続した有名事件。観客は途中から赤に巨額を賭け続け、最後に破産者が続出した。
参照:ウィキペディア “Gambler’s fallacy(ギャンブラーの誤謬)”
黒が26回連続ってにわかに信じがたいですよね・・・・
でもこれは実際に起きたことです。
このあたりにも詳細が書いてあるのでよろしければ!
(原文英語です)

株の神様ジェシー・リヴァモア曰く「市場に残り続ける者だけが勝者」。
連続に身を委ねて資金を飛ばせば、次のチャンスはそもそも掴めない。ってことですかね。。
ウォーレン・バフェットも「リスクとは自分が何をしているか分からない時に起こる」と説く。連続の意味を履き違えた瞬間、その一手は投機ではなく賭博に変わる。
自分の失敗談。ケーススタディ



自分もこの誤謬(バイアス)に引っ張られて大損子いたことが何度かあります。
ケーススタディ:筆者の“赤裸々”失敗ログ
スピン履歴 | 賭けた場所 | 投資額 (ペソ) | 結果 | 教訓 |
---|---|---|---|---|
20 → 15 → 17(黒3連) | 第3ダズン25-36 (もう次は15-24は来ないだろう) | 500,000 | 失敗(24がヒット) | 「反転狙い」は根拠ゼロ |
8 → 8 → 8 → 8(同じ数字4連※目撃例) | “次も8”の一点賭け | 50,000 | 失敗(14) | “流れ”はいつか切れる |
よくありますよね。。
あくまでも確率!一回のルーレットは独立している



人間は前後の「流れ」に意味を感じるものですが、機械は何も感じていません。
あくまでも確率を信じることが大事。
シミュレーション:黒3連後の“次の色”を10万回検証
上の表は20万スピンのモンテカルロ実験結果です。
(DataFrame を表示中)
- 赤 49.0 %
- 黒 48.2 %
- 緑 2.8 %
理論値(48.6 %、48.6 %、2.7 %)とほぼ一致。履歴が何連続であろうと次の1回には何の補正も掛からないことが分かります。
結論:連続は偶然、管理は必然



結論です。
- 確率は冷徹に独立しており、履歴は未来を決して“修正”しない。
- バイアスは熱く、財布は寒くなる――ギャンブラーの誤謬もホットハンドも理屈ではなく本能。
- 残る者が勝つ。名言に共通するのは「連続の読み」ではなく「資金の護り」。
黒3連を見ても慌てず騒がず、次の一手は 確率ではなく資金管理で決めたほうがよさそう。
「結局サラリーマーチンは3連続で黒が出た場合、4回目どっちに入れるんだよ!!!逃げるなよ!!」
という声が聞こえてきそうなので答えます。
自分は流れを気にするタイプなので、やっぱり黒に入れると思います。
ここで名言。
「ゲームのルールを理解し、損失を受け入れる準備ができたとき、はじめてチップを置ける。」 — リヴァモア(意訳)





